南さくのアジング物語-2~2019年4月 アジングのはじまり~

  2019年4月、その日は暖かい小春日和ふらっと階段を駆け上がり釣具屋に一歩足を踏み入れたことがこの物語のはじまり。


 店内に入ると、すぐ店員さん?店長さん?30歳前ぐらいの身長170体格しっかりした温和そうな人と目があう。お客さんらしき人とじっくり話ししている。相手していたのは長身細身で一見優しそうだが眼光鋭い人。

 お客さんではないのかな。友達?でも打ち合わせっぽい。まっどうでもいいか

 2人と軽く会釈だけして店の中を見て歩く。

 
 わたしはこの時54歳。4~5年仕事一辺倒の時期を過ごし一応格好がついたこと、他にもいろいろ考えることもあって、

 娘も一緒にどこか行く年はとうにすぎたし、なんかやろかな。やるなら釣りか。海やろな。船はさすがにな。あまり金かけたないし。

等々思っていて、

 やっぱりあそこかな。大きいやつは釣れんけど人ほとんどいなくてゆっくりできるし。

 高校生の頃に自分で見つけた投げ釣りのポイントがあり、行くたびに他の釣り人がやってるとこ見たことがない。足場悪いのと根掛かり多いので敬遠されてる。上手くやれば根掛かりしないし、たまに20㎝キスやカレイ秋には鯛も。

 でも投げ釣りは道具一から揃えるのも大変やし。できれば餌なしのほうがいいな。となるとルアー。一度も釣ったことないぞ~。あっ船釣りでのサバ皮やビニールでの鯛釣りも一種のルアーかな。ルアーで10㎝のチャリコ釣れるかな。小さいけどアタリは強烈で面白いかも。

 どこまでも妄想が膨らんでいく。この時点では、南港や天保山に自転車で釣りできる岸壁の確認もしていて大阪湾奥でやるならチヌかシーバスやろなとも考えてました(笑)   

 
 釣具屋の店内を一回りし、まずはチヌ用の道具ロッドではなく針と餌の変わりを探し回る。ようはチニングのジグヘッドとワーム探しなのですが知識はそこまでいってない。それっぽいやつ置いてる所見つけてジッと観察するが、

 わからん、なにこれ。こんなんでチヌ釣れるの。ロッドは、リールはスピニングでいいのかな、ラインは何号。

 すみません、なにかお探しですか。

とさきほどの店員さん?に不意に声かけられた。

 チニングですか。

 えっチニング? チヌをこれで釣るのチニングって言うんですか。

 そうですよ。淀川ですか。

 とりあえず南港でって考えてるんですが、魚種まだ決めてないんです。疑似餌でやろうかな思ってるんですが。

 一瞬間をおいて、

  アジングやってみてはどうですか。

  アジング?
 
 この店員さんに連れられて、アジングの道具を見て回る

 ロッドはこの辺り、短かくて軽いですよ。触ってみますか。

袋から取り出し2本をつないでくれて持たしてくれる。

 おっ なにこれ。

軽いし、細い。投げ竿とも磯竿とも違う。へら竿に近い。でもそんなに柔らかくない。

 リールは小さいのでいいし。あとはライン、ジグヘッド、ワームはここ。これだけでアジングできますよ。

 へぇ~

と言っておいたが、この段階ではあまりピンときてない。

  アジ釣るんですよね。

  アジですが、なんでも釣れますよ。ガシラとかメバルも。

  南港でアジ釣れるんですか。

  釣れますよ。

店内にはってある写真を見せてくれる。

 これ20㎝。なんなら尺アジ狙ってますよ。

 へぇ~

この時は、まだまだ暗闇の中でした。

  • 20cmアジ
  • 2019年7月15日 20:30
  • 小悪魔ジグヘッド0.8gか1.0g
  • マグバイトバキュームリング2.0inch
  • 初めて釣った20㎝アジ、大阪湾奥で(笑) この頃には15㎝のアジやガシラ釣ってたのでワームでもいづれ20㎝釣れること確信して

 その日は何も買わず家に戻りパソコンでアジング検索。大量の情報に困惑する。

 アジングって人気あるな。それにしてもどうするかな。おもしろそうではあるけどできるかな。キスやチャリコと遊べそうだけどあんな軽いオモリで投げれるのか。ワームで魚釣れるか。
 
 翌週も、釣具屋に。同じ店員さん?がいたので、アジングできる道具一式をみつくろってもらう。先週にある程度の金額聞いてたので、その最低ラインで。もしダメなら他の釣りもできるように守りに回った。

 それでも、嫌な顔ひとつせず手際よく選んでくれた。若いのにこの店の店長だったHさん。しかも、アジングにかなり詳しい。後で聞いたのですが、なんでもこれからライトゲーム特にアジングの品揃えをもっと充実させていきたいらしい。

 アジングをやってみたらと言われてるような偶然。しかしそれは悩ましいアジングの沼にはまっていくのと同じ(笑)

 
(あとがき)
 
 釣具屋店長のHさんは間違いなくアジング師匠ですが、残念ながらこの6ヶ月後に別の店舗の店長に。ライトゲームの品揃えは志なかばでした。でも、教えてもらったライン・ジグヘッド・ワームは今でも、そのまま使えるものばかりで色褪せてません。なかでも、土肥富のフロードライブ・レンジクロスは秀逸。たぶん近辺の釣具屋でいち早くとりいれていました。この当時は他のジグヘッドより値段も安かったし、なにより大阪湾奥でのアジングとの相性が抜群にいい。今ではかなり値段あがりました(笑)

 店長Hさんの友達Nさんに、店待ち合わせでいろいろ教えてもらうことになるのですが、このNさんもアジング詳しくHさんを手伝っていた様子。でもS気質です(笑) 後日わたしはボコボコにいわされます。詳しくは改めて書きます。


Special Thanks

わかりやすい【アジングの解説】。特にジグ単(ジグヘッド単体)の解説は図入りでわかりやすさ抜群です。4年経った今でも、一番わかりやすい(笑) アジングに興味ある方は、一度読んでみて下さい。

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釣り方・釣り具解説

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 岩崎 林太郎さん  2017年1月



 フィクションもふくまれますので悪しからず。

 次回、南さくのアジング物語は~2020年12月、アジングポイントとの出会い~

 最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもつづきますのでよろしくお願いします。

 

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